日本初!Local ChatGPT (gpt-oss)の機能を有した法人向けカスタム SaaS「Irwin&Co ChatAI」を本日より提供開始
—完全セキュア、外部接続ゼロの生成AI基盤を実現

※日本初は当社調べであり、受託開発としてLocal ChatGPT (gpt-oss)の機能を有したサービスを構築することは除外
(2025年8月12日18:00現在の国内公表情報に基づく)
Irwin&Co株式会社(所在地:東京都世田谷区)は、日本で初めてLocal ChatGPT (gpt-oss)の機能を有した法人向けカスタムSaaS「Irwin&Co ChatAI*」をリリースしたことをお知らせいたします。
*現在商標出願中でございます。
背景 — 「クラウド生成AIに社内機密を入力できない」課題へ対応
金融・医療・公共インフラなど、一切の情報漏洩が許されない業界では、生成AI利用において「自社情報をインターネットにアップロードできない」という厳しい制約があります。しかし、業務効率化や顧客対応改善のために、自社データを活用したAIの仕組みを求める声は高まっていました。
2025年8月5日にOpenAI社がオープンソース大規模言語モデルのgpt-ossをリリースしたことを皮切りに高機能なLocal LLMサービスが実装可能になったため、Irwin&Co株式会社は「安全性」と「業務効率化」を両立させた本サービスを開発しました。
新サービスの特徴
(1)完全オフライン稼働
社内サーバーのみでモデルを実行。外部通信は物理的に遮断され、ハッキングや情報漏洩のリスクを根本から排除。
(2)最適モデルの選定・導入支援
用途・予算に応じて、最適なオープンソースLLM(例:gpt-oss)を選定し、環境構築から導入までワンストップで支援。
(3)導入後の継続支援
機能追加、追加チューニング、運用サポートまで責任を持って対応。
従来の法人向けチャットボット(ChatGPT team, Azure OpenAI Service)との違い
Azure OpenAI Serviceは、MicrosoftのクラウドEnvironmentでGPT-4o等のモデルを利用する法人向けサービスです。セキュリティは高いものの、必ずインターネット経由でクラウドと通信し、モデル本体はMicrosoftが保有しています。
Irwin&Co ChatAIは、モデルそのものを自社サーバー内に設置するため、完全オフラインで動作し、外部通信が物理的に発生しません。これにより、外部からのハッキングリスクを根本から排除し、規制業界や社外持ち出し禁止データでも安全に利用できます。
項目 | Irwin&Co ChatAI | Azure OpenAI Service |
---|---|---|
稼働場所 | 社内サーバー | Microsoft Azure クラウド |
外部通信 | なし(完全オフライン) | あり(セキュア通信) |
モデルの所有権 | 許諾範囲で追加学習・改変が可能 | Microsoft保有・改造不可 |
セキュリティ | ◎(インターネットの物理的遮断) | △(外部のシステム依存) |
規制業界対応 | 金融・医療・防衛等も可 | 一部利用不可 |
想定ユースケース
(1)金融業界
- 融資審査支援:社内の過去融資データ・与信モデルを読み込ませ、担当者の質問に即回答
- 内部監査サポート:規定や監査記録を検索し、法令違反やリスクの兆候を指摘
- 金融商品説明ボット:社内のみで最新商品マニュアルを参照し、営業担当の問い合わせに回答
(2)M&A業界
- 要約・リスク抽出:最終契約書やDD(デューデリジェンス)資料のリスクを抽出、DDイシューリストの生成
- マスキング支援:売手が開示する機密情報に記載されている個人情報を自動でマスキング
- 資料の自動生成:Teaser、IM(Information Memorandum)、DD報告書の一次ドラフトを自動生成
(3)医療業界
- 院内問診支援AI:過去診療記録・症例集を元に、医師が質問すると類似症例や診断ガイドラインを即提示
- 医療文書自動生成:手術記録や紹介状の下書きを自動作成(院内サーバーで完結)
- 薬剤情報検索ボット:院内に保存された薬剤データベースを参照し、処方や副作用情報を即回答
(4)行政・市区町村
- 住民からの問い合わせ対応:引っ越し手続き、子育て支援、税金、ゴミ出しルールなど幅広い問い合わせに対応
- 災害時の情報提供:災害時の電波が通じない時でも日本国民からの問い合わせに対応可能